第26回:アルミパネル外装の劣化症状とメンテナンス時期
🏢 アルミパネル外装のビルってクリーニングだけで大丈夫?
公開日:2025年10月1日
第26回 アルミパネル外装の劣化症状と最適なメンテナンス時期
オフィスビルの外装材として広く採用されているアルミパネル。そのシャープでモダンな質感は、建物の美観を大きく左右します。
しかし、屋外環境に晒され続けることで、時間の経過とともに必ず劣化は進みます。「うちのビル、そろそろメンテナンスの時期かな?」「クリーニングだけで美観は回復する?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
劣化が軽度ならクリーニング+コーティングが有効ですが、重度の場合は再塗装やシート貼りが最適です。
アルミパネルは耐食性の問題もあり素地のままでは外装材として適していません。
必ず表面に処理が施されていますが、大きく分けて以下の2種類の表面処理があります。
- 陽極酸化被膜(アルマイト)
- 焼付塗装
一見区別が付きにくく、誤った処置が施されるとアルミパネルは修復が難しくなるため注意が必要です。



🔍 アルミパネル劣化の主な症状とメンテナンスのサイン
表面処理が紫外線や雨風によって侵されることで、アルミパネルには様々な劣化症状が現れます。これらのサインを見逃さないことが、建物の資産価値を守る鍵となります。
1. 光沢の消失・色褪せ(初期~中期)
特にアルマイト処理やクリア塗装されたパネルに見られます。表面の被膜が侵食され、メタリックな光沢や色が失われ、くすんだ印象になります。
サイン:アルミ特有のメタリック感が失われ、白っぽく、または黒ずんで見える。この段階であれば、美観復元コーティングで対応可能なケースが多いです。


2. チョーキング(粉吹き)(中期)
焼付塗装されたアルミパネルに起こる典型的な劣化で、塗膜の分解により顔料が粉状になって現れます。
サイン:触ると白い粉が手につく。塗膜の保護機能が低下しており、再塗装を検討すべき段階です。
3. 腐食・剥離(重度)
最も重度の劣化症状です。アルミ素地が露出した部分から腐食が始まり、白い斑点が発生したり、塗膜がひび割れて剥がれが生じたりします。
サイン:表面に白いブツブツとした腐食物や、塗膜のひび割れ、剥がれが見られる。シート貼りや全面的な再塗装といった根本的な修復が必須です。


📅 最適なメンテナンス時期と工法の選択
アルミパネルの美観回復において、クリーニング、塗装、シート貼りのどれが最も最適かは一概には言えません。状況に応じた工法の選択が必要となります。
劣化の程度 | 推奨されるメンテナンス工法 | 処置の特徴 |
---|---|---|
軽度 (光沢消失・軽微な汚れ) | クリーニング + 美観復元コーティング | 素材の質感を活かし、高耐候性コーティングで保護・再生 |
中期 (チョーキング・中程度の変色) | クリーニング + コーティング、または 再塗装 | 劣化状況によって選択。塗装で塗膜の耐久性を回復 |
重度 (腐食・塗膜の剥離) | アルミ調耐候性シート、または 全面的な再塗装 | 耐久性の高いシートで劇的に美観を回復、または抜本的な再塗装 |
✨ 弊社の「アルミ外装の修復・再生コーティング」のメリット
特に「光沢の消失」や「軽度な変色」の症状に対し、弊社が推奨するアルミ外装の修復・再生コーティングは高い効果を発揮します。
- アルミのメタリック感を復元
クリアコーティングは外装の乱反射を補正し、着色することなくアルミの質感を復元します。 - 丈夫で長持ち 高耐候性
UVカット仕様の有機無機セラミックハイブリッド塗料は、アルミ外装に密着・追従し素材を保護します。 - 汚れにくく落としやすい
非帯電性で汚れを引き寄せにくく、親水性なので付いた汚れは落としやすい特性を持ちます。
🧪 美観回復の工法は「経過観察」を経て選定すべき
アルミパネルの美観回復の工法は、必ず**一定の経過観察の期間を経た上で選定**することを推奨しております。
複数パターンの工法を同時に試験し比較することで、環境や劣化度合いに最も適した最適な工法を判断することが可能となります。

試験施工の事例
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